たにしのいえのなか

大仏さまが見守る古都でヒトとネコと暮らしています。 ↑↑ This is not my house....just to make sure!

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『29歳』 読了!

2009 - 06/25 [Thu] - 13:29

29歳29歳
(2008/11/14)
山崎 ナオコーラ柴崎 友香

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『 29歳 』   
山崎ナオコーラ,柴崎友香,中上紀,野中梓,宇佐美游,栗田有起,柳美里,宮木あや子 著


「本作り」を目指して会社を辞めた書店アルバイト(『私の人生は56億7000万年』)。
地元大阪の実家で暮らす電機設備会社社員(『ハワイへ行きたい』)。
友人の夢に乗りアジアに旅立つファッションビル営業職(『絵葉書』)。
小三の男の子が家に遊びに来る老舗企業の一般事務職(『ひばな。はなび。』)。
妻子あるエグゼクティブと関係を続ける財閥系企業秘書(『雪の夜のビターココア』)。
主婦を夢見る中途採用の同族経営会社社長秘書(『クーデター、やってみないか?』)。
猫とふたり暮らしのデパート園芸売り場店員(『パキラのコップ』)。
IT企業サポートセンター勤務の派遣社員(『憧憬☆カトマンズ』)。
29歳独身女性8人の“等身大”の物語。


------------------------------------------------------------------(amazonより)


日経womanに連載された8人の女流作家によるアンソロジーです。

テーマ連載だったからかなあ。
8人も物語の紡ぎ手がいるのに、軒並み不倫やら何やらで恋愛につまづいている29歳ばかりが出てきます。
若干、設定がかぶってません?
これだけの作家さんが揃ったなら、もっとバリエーションに富んでても良さそうだけれど、世間の29歳女性のイメージがこんな感じなのでしょうか。
やたら秘書という職業が出てくるのも「ん?」で、この違和感は私だけ??
うーーむ、“等身大”の物語・・・。

一気にさらさらと読んでしまったので、読了から時間の経った今、なかなか物語の区別がつきにくいです。
それでも「おもしろかったなあ」と思うのは最後の『憧憬☆カトマンズ』。
一風変わってるように見えるかも知れないけど、でもいるよ、こういうコたち!と頷ける感じ。
あとは『パキラのコップ』もヒンヤリした怖さがあって私にはマルでした。

いずれの短編にも共通してるのは29歳になってからの焦燥感。
これは確かにあった・・・と遠い目になります。
男性はこういうのとは無縁なのかしらん。


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んー、朝からいいお天気!
いいお天気すぎて庭の草むしりをする気になれず、
その間にも彼らはちゃくちゃくと陣地を広げるべく侵攻中です。
白砂利エリアに生える雑草ってのは、二階から見ても目立つなあ!(涙)

『美丘』 読了!

2009 - 06/22 [Mon] - 15:57

美丘美丘
(2006/11/01)
石田 衣良

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『 美丘 』     石田衣良 著


美丘、きみは覚えているだろうか。ぼくときみがいっしょに暮らしはじめた八月。あの夏の光と夜のやさしさを―。残された命を見つめ、限りある生を全力が走り抜けた美丘。彼女が生きたことの証として最期を見届ける太一。奇跡のラストシーンに向かって魂を燃焼しつくした恋人たちを描く、号泣の物語。


--------------------------------------------------------------(amazonより)


うーーーむ。

石田衣良が描く悲恋の世界って?という興味と、白い表紙に惹かれて借りてきました。
が、割と早々に「やっぱりこの手の話には感情移入しにくいなあ」と興醒めです。

悲恋モノを否定するわけでは決してないのです。
『いま、会いにゆきます』や『黄泉がえり』などは映画も小説も抵抗なく物語に入り込み、
たっぷりと感情移入もしました。

が、『世界の中心でホニャララ』や、市川拓司の『恋愛写真』などでは同じような感想を。
なんでだろう。
思うに「病気で」若い二人が恋愛のまっただなかに引き裂かれる話が好きではないのかも。
展開がありえないくらい「善」なだけに、原因だけが妙に現実くさいのがイヤというか。
だからファンタジーめいた『いま、ホニャララ』や『黄泉がえり』には抵抗がないのかなー。

「善」と感じるのは、亡くなる彼女を取り巻く人々のつるんとした人柄に起因してると思います。
まるでマネキンを連想するような、感情がきれいでドロドロがない。
それは親にしても同様で、あの物分りのよさ、すごいわ〜・・・とちょっと斜めに見てしまいます。
だって、自分の子供がああなった場合、交際して間もない恋人にあそこまで潔く娘の残り時間を譲れるもの?
私ならもっと反対してしまうけどなあ。
二人一緒にと言うなら、せめてこちらの家に同居してはどうか!等ジタバタジタバタとそれはもうしつこく。
その辺を抵抗なくさせるために、二人を学生ではあるけれど20歳以上という設定にしたとか。
もう成人した一人前の男女です、親の出る幕なしと読者に了解させるために?

ヒロインの少し風変わりに映る勝気な生き様も、なんだかパターン化された感じがします。
もっと石田節があるだろうと思っていたけれど、そこは期待はずれでションボリ・・・。

あ、だけど最後が石田節!・・・と言える、・・・のかな?
(最後の一文を読んだあと、即座にプロローグを読み返しちゃいました)


◆ これまでに読んだ石田衣良作品 ◆
LAST
エンジェル
約束
・1ポンドの悲しみ
・40翼ふたたび
・眠れぬ真珠
・ブルータワー


アチーです。
降るのか降らないのかハッキリ!と空に詰め寄りたいゾ。
こうダラダラしてしまう時は気分がのった時に書きだめしておいたレビューがお役立ち。
が、書いた時とアップする時のテンションに差異があったりします。
これを書いた時の私、けっこう燃えてたみたいですねー。
よっぽど「えー、こんなんありー??」と思ったみたい。
物語なんだからいいじゃんねえ・・・と自分でも苦笑してしまいます。(笑)
今なら、だけど☆

『木漏れ日に泳ぐ魚』 読了!

2009 - 06/19 [Fri] - 14:08

木洩れ日に泳ぐ魚木洩れ日に泳ぐ魚
(2007/07)
恩田 陸

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『 木漏れ日に泳ぐ魚 』   恩田陸 著


あの旅から、すべてが変わってしまった。一組の男女が迎えた最期の夜明らかにされなければならない、ある男の死の秘密。運命と記憶、愛と葛藤が絡みあう恩田陸の新たな世界。


-----------------------------------------------------------------(amazonより)


観劇をしてるような錯覚が楽しめた物語でした。
静かな舞台、場面の転換はなく、一組の男女がそれぞれ演じる二人芝居。
ピンスポットに照らされる間、彼、彼女が語る物語とはいったい・・・?みたいな。

二人は人に言えない感情を抱いているはずだったのが、
でも、実はそこにはあると思っていた壁は存在してなくて。
と同時に、あると思っていた気持ちもまるで蜃気楼のように揺れだして。

彼女の心情の変化に伴い、読み手である私にまで彼が魅力のない男に見えたのが不思議です。
こういうタイプの男性は、まあ、ちょっとアレだよね!

なかなか趣き深い一冊だったのですが、物語自体が好みかどうかと訊かれれば首をかしげてしまいそう。
毎回そうなんですよね。
恩田陸の作品って「お!」と思って読むのだけど、
読み終わった時、結局好きか嫌いかが判断つかない、ビミョウ・・・となるのです。
なんでだろ。


◆ これまで読んだ恩田陸作品 ◆
Q&A          ← これは好きだった!
・三月は深き紅の淵を 
・球形の季節      
・夜のピクニック
六番目の小夜子
禁じられた楽園 



『偶然の祝福』 読了!

2009 - 06/16 [Tue] - 11:02

偶然の祝福 (文芸シリーズ)偶然の祝福 (文芸シリーズ)
(2000/12)
小川 洋子

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『 偶然の祝福 』   小川洋子 著


息をつめてずっと願えば、きっと小さな奇跡がやってくる。珠玉小説。
見覚えのない弟にとりつかれてしまう女性作家、夫への不信がぬぐえない妻と幼子、失踪者についつい引き込まれていく私…心に小さな空洞を抱える私たちの愛と再生の物語。
不幸であればあるほど、輝かしい偶然が待っている。 犬と私と弟が紡ぎ出すいとおしい物語。


----------------------------------------------------------------------(amazonより)


表紙の可愛らしさに惹かれて借りてきた本。

はて、これは私小説なのだろうか、それとも単純に小説なのだろうか?
と何度も気になってしまう短編
連作集でした。
だって主人公が女小説家なんだもの。
だけど現実からちょっとはずれた怖い雰囲気があるんだもの。
4番目に出てくる「エーデルワイス」の男性、相当に気味が悪いです。

結論としてはフィクションだ!に落ち着きましたが、
でも作者の心の風景や住人はこういった感じなのかも、と思ったりして。
作家って大変な仕事だなあ・・・。


◆ これまでに読んだ小川洋子の作品
博士の愛した数式
まぶた


『ビター・ブラッド』 読了!

2009 - 06/11 [Thu] - 12:52

ビター・ブラッドビター・ブラッド
(2007/08)
雫井 脩介

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『 ビター・ブラッド 』  雫井脩介 著


ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。夏輝がはじめて現場を踏んでから一カ月が経った頃、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部が疑う内部犯行説に、曲者揃いの刑事たちは疑心暗鬼に陥るが…。初の現場でコンビを組む事になったのは、少年時代に別離した実の父親だった―。「犯人に告ぐ」、「クローズド・ノート」で各界から大きな注目を集める著者、待望の最新ミステリー。


----------------------------------------------------------(amazonより)


シリアスなミステリーかと思いきや。
ヒロミ・ゴウがよくするジャケットバサッ!は「ジャケットプレイ」と呼ばれてるのですか。
なるほどなるほど。
な〜んて感じで、意外にコメディタッチでもあった物語でした。
この作者さん、いろんなカラーが出せるのですね。

物語は大きく分けて二つからなっています。
最初の事件の解決で次の章にうつるので、エピソードも変わってると思うとさにあらあず。
実は二つは一つの流れで、しかもけっこう重要なポイントが一章には埋没してたという。
なかなか読み応えがありました。
ちょっと登場人物の整理に時間がかかったけど☆

お母さん、いつかS駅前に来てくれるといいね〜、と素直に思えた一冊です。
でも明村とうさんがちょっとウザい、かな??


◆ これまでに読んだ雫井脩介作品
クローズド・ノート
犯人に告ぐ
火の粉  ← 今のところこれが一番!


『秋の猫』 読了!

2009 - 06/06 [Sat] - 10:57

秋の猫 (集英社文庫)秋の猫 (集英社文庫)
(2005/10/20)
藤堂 志津子

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『 秋の猫 』  藤堂志津子 著


男よりも、犬や猫。
男はもうこりごりと思った私は、ついに念願の猫を飼うことにした。が、二匹のうちの一匹がどうしてもなつかない。表題作「秋の猫」。夫婦で犬を飼い始めたとたん、仕事は順調、夫は女をつくった。いざ離婚というときに、夫も私も犬の親権を主張して譲らない。「幸運の犬」ほか、犬や猫との交流をとおして、心を癒され、孤独の寂しさを埋めてゆく男女を描く、心温まる短編集。


---------------------------------------------------------------------(amazonより)


独身時代にこれを読んでたら、ますます婚期が遅くなってたかも!
ちょっと感情移入しちゃうわぁ・・・。

特にこの部分なんて秀逸だと思うのです。

恋人と別れた早智子が一緒に暮らし始めた猫のうち一匹が少々問題児(?)。
その悩みのあまり、元カレ岩本が言うところの育児ノイローゼになってる早智子は、たまたま会うことになった岩本に話を聞いてもらい慰められます。
感謝の気持ちからコーヒーをおごり、「うちに寄って猫に会っていくか」を訊いたところ、


 「ごめん」
 岩本は笑顔で答えた。
 「おれ、子供のころから猫の毛アレルギーがひどいんだ。犬の毛はなんでもないんだけど」
 「あ・・・・・・そう」
 その場で、私は一瞬の迷いもなく、岩本よりも猫たちを選んでいた。そのとき岩本と結婚する可能性も、きれいさっぱり消えた。


うわぁ、笑っちゃうくらいこの心境の変化はわかる!


他にも犬の養育権(飼育権ではない)をめぐって離婚がこじれる夫婦や、
勢いで飼ったはいいけれど病弱な犬に破産寸前!といったOLさん。
いやあ、他人事ではない気がずるぞ・・・(笑)
いずれも解決策がドロ〜・・・としてるので、こんな経験をtanishiはしてるんだ?と思われるのは不本意だし、そんな経験ももちろんないけれど、でもでも!

この本、動物と暮らしたことのない人が読んだらどんな感想を持つのでしょう?
また男性だったら私とは全く違う感想なるのか、興味があります。
あー、面白かった!


◆ これまでに読んだ藤堂志津子作品 ◆
・男の始末
・蛍姫


余談。
本日の灰猫さん@6月の猫。
妙に声がかわいいです。
ボイスレスキャットの名に相応しい高さ!細さ!甘さ!
いつもなナ行とマ行で鳴くのに、どどどどうしましたかっ??


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tanishi

Author:tanishi
結婚を機に関東人から関西人へ移行(?)中です☆
好きなこと・・・
河原でビールを飲む!
音楽を聴く!
本を読む!
犬と散歩する!
でも、猫と暮らす夢も捨てきれず・・・。
↑2006年秋 夢叶い灰猫が仲間入り!
詳細プロフはコチラからどぞ♪

2009年初秋 母親デビューしました!
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